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2011年4月27日

 4月21日(木)、第1回「岩手県復興に向けた金融関係機関連携支援対策会議」が開催されました。この会議は、大震災からの復興に向けて、岩手県、東北財務局、地域金融機関、政府系金融機関等が一堂に会し、県の復興ビジョン及び復興計画を推進していくための金融面における具体的な取組みを協議・検討し、一日も早い復興の実現を目指すものです。
 冒頭、達増知事から、復興ビジョンや復興計画の策定に向けて、「被災者の幸福追求権の保障」と「犠牲者の故郷への思いの継承」という2つの原則を掲げ、この原則の下に、取組むべき内容として、「市町村行政機能の支援」、「まちづくり」、「経済産業・雇用」等の7項目を想定しているとの話がありました。
 私からは、地域金融機関の復興への取組みを国として資金面でバックアップすることを目的に、金融機能強化法の改正の検討が行われていること等について、説明を行いました。
 その後の意見交換では、金融機関等のトップから、工場、設備を流され資産を失った一方で、借金だけが残っている中小企業の再建(二重債務問題)には、何らかの公的支援が不可欠との発言が相次ぎました。その中で、岩手銀行の高橋頭取より、被災地の金融機関の預金保険料を5年間免除して、それを財源とした基金を創設し、その基金から二重債務問題を抱えた被災中小企業に対して、資本注入による支援を行うという案が提言されました。その財源については、議論があるとは思いますが、基金の創設は検討に値するものと思われます。
 このような大震災からの復興に向けて、県、東北財務局、地元金融機関及び政府系金融機関等が一堂に会する会議につきましては、宮城県、福島県においても5月中に立ち上げる方向で、現在調整中です。

 4月22日(金)、岩手県北部沿岸部の野田村、久慈市及び青森県の八戸市を訪問しました。野田村は中心部が壊滅的な被害を受けていますが、隣の久慈市の支援もあって、がれきの撤去も進んでおり、仮設住宅の建設も比較的順調のようです。
 久慈市では、北日本造船が大きなダメージを受けたほか、水産加工業もかなりの被害を受けました。当初、北日本造船の事業継続が危ぶまれていましたが、当地での再建が決まり、当社の誘致に尽力された山内市長は大変喜ばれていました。北日本造船は、現在の海際ではなく、少し海から離れた高台に工場を再建すべく、適地を探しているとのことです。
 八戸市では、3500mの防波堤の4割が倒壊し、漁港の施設及び臨海部立地企業に甚大な被害が出ました。八戸市には、被災者用に国家公務員宿舎39戸を提供しているほか、がれき置き場として国有地75千m2を情報提供しており、小林市長より国の支援に対する感謝の言葉をいただきました。

(金融関係機関連携支援対策会議)

(北日本造船(久慈市))

 4月23日(土)、野田財務大臣が福島県及び宮城県の被災地を視察されました。財務省から、真砂主計局長、古谷主税局長、香川官房長が同行しました。地元のマスコミ関係者から、この財務省のメンバーを見て、復興に向けての財務省の意気込みが感じられるとの声が聞かれました。
 福島県では、災害対策本部長である佐藤知事との面談のほか、池田経済産業副大臣が室長を務める原子力災害現地対策本部、吉田財務大臣政務官が本部長を務める福島県政府現地連絡対策室を視察され、職員を激励されました。佐藤知事からは、原発問題を一日も早く終わらせて欲しい、賠償は政府が責任を持って対応して欲しい等の要望が出されました。
 その後、大臣は、相馬市を訪れ、立谷市長と面談しました。市長からは、震災後の当市の対応についての説明があったほか、被災地を計画停電の対象外として欲しい、被災の子供たちのケアの財政支援をお願いしたい等の要望が出されました。また、将来の被災者の仮設住宅からの退去を踏まえて、仮設住宅の建設に併せて、恒久住宅の建設を進めるべきとの提言もいただきました。市長によると、恒久住宅の建設コストも、地元の大工さんであれば、仮設住宅の建設コストに近いもので可能とのことです。
 相馬市から仙台市への移動は、津波の大きな被害を受けた福島県、宮城県の沿岸部を北上しました。宮城県では、三浦副知事より、補正予算成立後速やかに概算でもいいから補助金を交付して欲しい、補助金の具体的執行を県の裁量に任せて欲しい、復興基金への国の出捐をお願いしたい等の要望が出されました。
 仙台市の沿岸部の蒲生地区では、風雨の激しい中で、がれきの処理場を視察されました。膨大ながれきの山を前にすると、がれきの処理一つをとっても大変な課題であり、復興への長い道のりを思い知らされます。
 歴史の街、多賀城市では、菊地市長の案内で、未だ多くの被災者が生活する避難所を視察しました。視察後のマスコミインタビューでは、大臣から「避難所での長期間の生活は大変。仮設住宅を含めた住まいの面でも、次の段階にいける後押しが必要。」とのコメントがありました。

(福島県佐藤知事と面談)

(福島県政府現地連絡対策室)

(宮城県三浦副知事と面談)

(がれき処理場(仙台市蒲生地区))

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