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2011年5月31日

 5月18日(水)、衆議院予算委員会の理事・委員の皆様が、手塚団長以下総勢10人で、被災地宮城県の視察に来られました。
 まず、宮城県庁で、村井知事と意見交換を行いました。知事からは、「産業廃棄物の処理費用について、県がいったん起債する形ではなく、事業年度に補助金として直接交付していただきたい」、「復興事業費については、復旧にも復興にも使えるように、一括交付金としていただきたい」などの要望が出されました。
 その後、仙台市内の特別養護老人ホーム「春の森から」を視察しました。ここは、被災した名取市の特別養護老人ホーム「うらやす」の入居者が避難しているところです。続いて、甚大な被害を受けた名取市の「閖上地区」では、名取市長より、雨水ポンプ場等の被害状況の説明を受けました。最後に、山元町長の案内で山元町の「南泥沼地区」を視察しました。

 5月25日(水)、東日本大震災の影響の調査のために来日したアメリカ財務省のコリンズ次官補、ウィンシップ課長等の訪問を受けました。
 私の方から、まずは、今回の震災に当たってのアメリカの支援、特に「オペレーション・トモダチ(アメリカ軍による支援作戦)」についてのお礼を申し上げた上で、私自身が撮影した被災直後の各地の写真をご覧いただきながら、青森県南部から岩手県、宮城県、福島県の被災状況について説明しました。更に、東北経済への影響につきましては、工場の被災やサプライチェーンの寸断などにより足元で大きく悪化している状況、一方で回復に向かって着実に動き出している状況などを説明しました。コリンズ次官補からは、「震災について、アメリカ国民も大変心配しており、軍の支援など、お役に立てて嬉しい」「東北の被災地の一日も早い復興を期待する」等の激励の言葉がありました。また、「今後の復興の過程において、経済構造の永続的な変化は考えられるか」あるいは「家や仕事を失った人への支援策はどのようなものか」等の質問がありました。
 私の拙い英語と当局経済調査課作成の日本語の説明資料(内容は良いのですが)で、どうなることかと心配でしたが、優秀な通訳とこの会談のために本省から駆けつけてくれた国際局の仲総務課長のお蔭で、東北の甚大な被害の実情及び日本人の復興への強い思いと自信は、アメリカ側にも十分に伝わったのではないかと思っております。

写真1

写真2

 5月26日(木)、参議院財政金融委員会の藤田委員長をはじめ総勢19人の理事・委員の皆様が、宮城県の視察に来られました。
 まずは、KKRホテル仙台において、東北財務局、仙台国税局、日本銀行仙台支店より、震災後の取組み状況についての概況説明を行いました。
 次に、地元金融機関との意見交換が行われました。各金融機関から、被害の状況、被災者・被災企業への対応についての説明とともに、二重債務問題への公的支援、金融機能強化法改正の早期成立、風評被害対策等についての要望が出されました。二重債務問題については、「スピード感が必要」、「モラルハザードをどう考えるか」「基金構想は上手く機能するか」「浸水した土地を国が買い上げてはどうか」等、活発な意見交換が行われました。
 続いて、中小企業団体の代表者との意見交換が行われました。中小企業団体から、「二重債務問題は、既往債務の免除か超長期の据え置きをお願いしたい」「既往債務の半分を国が買い上げて欲しい」「国の支援の方針が早く出ないと被災中小企業は動き出せない」「被災中小企業を再建させないと雇用が確保できない」等の意見・要望が出されました。
 その後、一行はバスで多賀城市に移動し、被災したゼライス(株)の工場を視察しました。当社は、食用ゼラチンの国内トップシェアを誇る会社ですが、3年前に多賀城市に移転・新設した工場が被災し、工場、設備、在庫等、甚大な被害を受け、未だに生産再開ができていない状況です(6月下旬に一部操業再開の予定)。稲井社長は、「工場の復旧には多額の資金を銀行から借り入れなければならないが、現在の工場を建設した際の既往債務、破損した設備のリース料の負担が大き過ぎるので、何とか、国の支援をお願いしたい」と話されていました。
 最後に、被災した塩釜魚市場を視察しました。ここでは、塩釜市長、塩釜魚市場関係者の皆様から、漁港、魚市場の復興に向けての力強い決意表明とともに、国の支援についての要望が出されました。

写真3

写真4

 5月27日(金)、金融機能強化法の改正法案が国会に上程されました。この改正法が成立すれば、震災の影響を受けた金融機関が公的資金を導入し易くなり、これにより、地域の金融機能の確保と、預金に対する万全な保護が図られることが期待されます。地域の復興に向けて、地域金融機関の役割は不可欠です。被災地の金融機関、商工業者から、同改正法の早期成立を望む声が多く聞かれております。

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